【鍼灸師学校】夜間部について知りたい!

鍼や灸といった東洋医学を駆使して患者の治療を改善する「鍼灸師」は国家資格がなければ名乗れません。そのため、鍼灸師を目指す人は学校に通い、専門の教育を受けます。しかし、「学費が捻出できない」「他の仕事をしていて時間がない」などの問題を抱えた志望者は少なくないでしょう。そこで、コストを抑えて鍼灸師になる方法として、夜間部への入学をおすすめします。この記事では、夜間部で鍼灸を学ぶ詳細やメリットについて解説します。
☆忙しくても大丈夫?どんな人が通っているのか
医療の世界は「西洋医療」と「東洋医療」に分けられており、それぞれに特徴があります。
鍼灸は東洋医学の一種であり、鍼や灸を用いて患者の自己治癒力を高めていくのが大きな特徴です。鍼灸師は「経穴」と呼ばれる健康のツボを理解し、確実な施術で患者の症状を改善しなくてはいけません。また、患者をリラックスさせるためのコミュニケーションスキルも要求されます。そのため、鍼灸師の資格は定められたカリキュラムを通過しなければ取得できない仕組みとなっています。
鍼灸は座学から実習にいたるまで、時間をかけて学ばなければいけない医療です。忙しい毎日を送っている人にとって、鍼灸を学ぶのは厳しいと思えることもあるでしょう。しかし、多くの専門学校では「夜間部」を設けており、本業がある人や学費に不安がある人も受け入れています。鍼灸に興味はあっても、昼間に勉強ができない社会人などは夜間部に入学して、仕事終わりに鍼灸を学ぶのがおすすめです。
また、収入が心もとないフリーターも夜間部なら学費の心配が軽くなります。学費の納入方法として、分割ローンを設置している学校も少なくありません。納入については説明会やホームページなどで細かくリサーチしておきましょう。そして、育児や家事に追われている主婦にとっても、夜間部は通いやすいシステムです。鍼灸は時代が変わっても一定の需要を保ち続ける医療です。将来のために資格を取得しておいても、損をすることはまずないでしょう。
☆こんな人におすすめ!通いやすい夜間部
鍼灸師の資格自体は昼間部でも取得可能です。ただし、ある条件を抱えた人たちにとっては夜間部の方が「通いやすい」と感じられるでしょう。自分の事情を踏まえて学部を選べば、鍼灸の勉強はよりはかどります。たとえば、「学費を抑えたい」人にとって夜間部は便利です。夜間部は昼間部よりも総合的な授業時間が少ないため、学費も安くなります。専門学校では年間100万円以上の学費がかかるところも珍しくなく、お金がもつか心配なら夜間を選ぶのが賢明です。
社会人にとっても夜間部の方が生活リズムにマッチします。すでに就職している人からしても、鍼灸師への転職は魅力的なプランです。専門性が高い仕事のうえ、高齢者相手の施設やスポーツ機関などでの需要も高いので将来が安定しています。しかし、昼間部への通学は本職がある人には非常に困難でしょう。夕方まで本職で働き、夜は学校に通うペースをつかめると社会人でも鍼灸師の資格は取得可能です。
「短期間で集中したい」人も夜間部に向いています。学校以外にも仕事やアルバイト、趣味などやりたいことをたくさん抱えている人は長期的に鍼灸を学んでいく昼間部のスタイルが窮屈になりがちです。夜間部では昼のうちは好きに活動しつつ、夜の限られた時間で勉強をするスタイルです。頭の切り替えをしやすくなり、勉強がはかどります。また、長期間同じ勉強を続けるのが苦手な人も、短期間にカリキュラムを凝縮した夜間部でなら努力を続けられます。
☆夜間部ならではのメリット3つ
夜間部で鍼灸を学ぶメリットは3つ挙げられます。まず「短期間で効率よく勉強できる」点が挙げられます。昼間部に通うと、鍼灸以外の単位も取得しなければ卒業を認められない学校が少なくありません。体力的にも時間的にも余裕がない人に昼間部は合わない可能性も出てきます。夜間部であれば、鍼灸師になるために必要な知識を集中的に取り入れられます。また、短期間で鍼灸を学ぶことによって、予習復習のモチベーションも保ち続けられるでしょう。
「資格の選択肢」も大きなメリットです。「夜間部に通うと昼間部よりも遅れをとるのではないか」と心配になる人もいます。しかし、夜間部を設置している多くの学校が、昼間部と同様の資格取得を可能にしてくれています。昼間部に通った方がひとつの分野を深く学べるのは事実です。しかし、最初から「鍼灸師の資格をスムーズに取得したい」と固く決めているなら夜間部に通っても大きな問題はありません。むしろ、最低限の授業しか取らなくてもいいので要領よく鍼灸師に近づけます。
そして、「夜間部ならではの雰囲気」も、生徒を成長させてくれるポイントです。昼間部に通う生徒の大半は20歳前後の若者であり、年長者がとけこみにくい傾向があります。しかし、夜間部にはさまざまな年齢層、職業の生徒が集まってくるのでいかなる事情がある人でも浮いてしまう確率が低くなります。個性的なクラスメイトとの交流で、刺激を受ける場面も少なくないでしょう。昼間部では少数派に入る人も、夜間部では気の置けない仲間を作れます。
☆入学してよかった!夜間部に通った人の声
実際に夜間部に通った人の声を聞くと、夜間部の長所がより伝わります。たとえば、Aさんは会社員として働きながら鍼灸師の資格を取得しました。「仕事と勉強を両立できるのが夜間部のいいところだと思います。自分は昼間の仕事が決して楽なものではなかったのですが、夜間の短い授業だからこそ集中力を持続できました。それに、卒業までの期間も短かったのでゴールを設定しやすかったのも良かったのでしょう。資格を取得した今は、本格的に鍼灸師への転職を考えています」
また、当時は主婦だったBさんは人間的な成長を実感しています。「家庭に入ってからかなりの時間が流れていたので、今から学校に通うことに不安がありました。でも、夜間部には中高年の方もいるなど、幅広い年齢や職業の人と出会えました。それぞれに資格をどうしても取得したいという熱い思いがありましたし、私もみなさんから刺激を受けたからこそ頑張れたのだと思います。何より、さまざまな人の考えに触れて、いくつになっても人は変われるのだと学べたのは収穫でした」
Cさんのように金銭面のメリットを感じた生徒も少なくありません。「私は就職活動に失敗し、実家でフリーターを続けている状態でした。資格を取って確実に就職したいけれど、そのためにはお金がいるというジレンマに陥っていました。でも、夜間部ならアルバイトと両立できるし、学費も昼間より安かったのでなんとかなりそうだと思えたのです。実際、親への負担をかけずに鍼灸師資格を取得し、就職して家を出る夢をかなえられました」
☆学習サポートも万全!
夜間部に通う不安のひとつとして「学校側のサポート」が挙げられます。「夜に通学しても昼間ほどのサポートを受けられないのではないか」「鍼灸に必要な実技を学ぶ場はあるのか」などの問題は、確かに生徒としては深刻です。しかし、多くの学校が夜間部の生徒に対しても、昼間部と同様に実技室開放や自習ができる環境を整えています。座学で得た知識を実技で応用できるので、実践的なカリキュラムを経験できます。入学前には、志望校のサポート体制についてもチェックしておきましょう。
また、せっかく鍼灸師の資格を取得しても「就職や転職に活かせなければ意味がない」と考える生徒もいます。ほとんどの専門学校がキャリア支援センターを設置し、生徒の将来の相談に乗ってくれます。また、「職業体験」「就職説明会」などのイベントも盛んに行われており、休日であれば本職がある生徒でも通えます。資格取得以外でも、生徒は多くの面で学校側の協力をあおげるでしょう。
そのほか、就職活動のノウハウを学べるのも専門学校に通うメリットです。「履歴書の書き方」から「面接のマナー」、「採用担当者に好かれるための身だしなみ」にいたるまで、細かく就職活動のノウハウをキャリア支援センターは教えてくれます。キャリア支援センターを通せば、OB訪問やインターンシップへの参加も実現しやすくなるでしょう。もちろん、これらの制度のほとんどは、夜間部の生徒にも開かれているので、まずは気軽に相談してみるのがおすすめです。
☆時間がない人は夜間部で鍼灸師を目指す
鍼灸師になることができる学校の夜間部は忙しい人や学費を抑えたい人が通いやすい特徴があります。鍼灸師の仕事内容に惹かれながらも、時間やお金の問題で勉強をあきらめていた人の可能性も、夜間部なら広がっていきます。鍼灸は医療の発達がめざましい時代においても、変わらない人気を獲得し続けている施術です。また、年齢を重ねても現場に出ることができます。鍼灸師になって将来性の高い現場で働くために、夜間部への入学を検討してみてはどうでしょうか。
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